【朝日新聞全国版】で紹介されました
朝日新聞全国版の表紙の裏側にある「ひと」欄で
谷口たかひさが紹介されました。
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以前の肩書は「ドイツ在住の実業家」だった。今は「ホームレス環境活動家です」と笑う。一昨年9月から講演を始め、ひたすら全国を回る。外国にいた期間を除く10カ月で445カ所を回った。
話す内容は気候変動だ。自然が壊れるだけではない、と説く。引き起こすのは地球規模での土地、食料の奪い合いであり、「気候変動で真っ先に失われるのは自然ではなく平和」と熱っぽい。
大阪府出身。関西大でIT、英・マンチェスター大で英国史を学んだ。ドイツで貿易会社を営んでいたとき、地元の子供たちが学校を休んで環境デモをした。
発起人だった14歳の女子中学生に話を聞くと、「気候変動を政府に止めてもらおうと思ったが、やってくれない。だから自分で止めようと思った」。勉強する中で彼女は問題の深刻さを知る。「私たちには将来がない。なのに大人は口だけ。行動する大人を一人も見たことがない」と言った。
「言われたとき、ごっつい悔しくて、悲しくて……。こういう子が『あなたは違うね、行動してくれる大人ね』と言ってくれる大人になりたかったんです」
ドイツで街頭に立ち、やがて日本を講演して回り始めた。昨年3月にドイツの家を処分し、今は旅から旅へのホテル暮らし。「疲れますよ。講演しているときはいいですが、電車やバスでの移動がきついです」
(文・写真 依光隆明)